投稿日: 2024/11/08

日々遊びや好きなことに夢中になっていた子ども時代とは打って変わって、「大人になった今では人生につまらなさを感じている」という方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

人はものごとにやりがいが感じられなくなると無気力な状態となり、毎日変わらない生活につまらなさを感じてしまうようになります。望ましくないこの状態が体や心に悪影響を与えてしまう前に、無気力な人生から脱出しましょう。

当記事では、人生に無気力さやつまらなさを感じてしまう人の特徴と、無気力でつまらない人生から脱出するための手段を詳しく解説します。

人生を楽しむためには、「楽しさ」の根幹となる目標や趣味、活動が欠かせません。しかし、楽しさの根幹が見失われて人生に無気力感やつまらなさが生じると、日々の生活が退屈に感じられ、楽しく過ごすことができなくなってしまいます。

こうした状況に陥った場合、「人生に楽しさを感じなくなった」と考えがちです。しかし実際には、「真の自分にとっての楽しさが何なのか分かっていない」という場合が極めて多くあります。

自分自身の人生を楽しく感じるためには、自分を見つめ直すことが必要になります。自分を見つめ直すにあたって最初に考えるべき問題が、「人生に無気力さを感じる原因」です。ここからは、人生に無気力さやつまらなさを感じてしまう人の特徴・共通する原因を説明します。

森の中の道

人生に無気力さやつまらなさを感じてしまう人に共通するのが、「マイナス思考に陥っている」という点です。マイナス思考とは、「どうせ自分は失敗する」「何をしても悪い方向に向かうだろう」といったように、物事を否定的に捉えてしまう傾向を指します。ネガティブ思考も同じような意味です。

マイナス思考に陥ってしまう原因としては、「幼少期からダメ出しばかりされて育ってきたため」「過去の失敗がトラウマになっているため」「自己肯定感が低いため」などが挙げられます。

マイナス思考の方は、まだ起こってもいない失敗や問題について、たびたび考え続けてしまうことによって、自分の想像からストレスを受けます。「病は気から」ということわざがあるように、このストレスによって体や心にさまざまな不調が生じる可能性があります

また、ネガティブな感情や発言は周囲に与える影響が大きい点にも注意が必要です。自分が発言したネガティブな言葉によって家族や友人が不快に思い、人間関係が悪化する可能性があるほか、周囲の方にもマイナス思考が広がってしまう場合もあります。

「家と職場の往復で日々が終わる」「毎日仕事しかしていない」など、刺激のない単調な毎日を過ごしていると、人生に無気力を感じやすくなります。

特に「アップダウンの激しい人生ほど魅力的」だと思っている人は、日々の小さな変化を見逃しやすく、人生をつまらなく感じる傾向があります。

また、単調な日々が多い場合、刺激がないことへの焦りがありつつもすぐに行動できない自分を責めてしまったり、変化がない外部の状況を批判するようになったりして、人生をさらにつまらなく感じてしまう点にも注意が必要です。

人生に無気力やつまらなさを感じてしまう背景には、明確な目標がないことが挙げられます。

生き生きとした人生を送るためには、「キャリアアップのために行動する」「海外旅行に行く」といった具体的な目標が重要です。具体的な目標がなければ、日々の行動に意味を見出せなくなり、ただ過ぎ去るだけの日々に達成感を得られなくなります。結果として、何事にも消極的になったりやる気が出なくなったりしてしまうようになります。

一方で、具体的な目標があれば積極性や意欲が湧き、目標達成に向けてさまざまなことに挑戦できるようになります。具体的な目標を考えることで中長期的な視点も養われるため、「自分が何をすべきか」で悩む機会も減ります。

具体的な目標は日々の生きがいを形成し、自分自身を成長に導いてくれる原動力です。

ほかの人とのかかわりが少ないことも、人生に無気力さやつまらなさを感じてしまう原因の1つです。

近年では、対人関係のストレスやコミュニケーションへの苦手意識によって他者とのかかわりを避ける方も少なくありません。確かに、他者とかかわらないことで無用な摩擦や対人ストレスは一時的に回避できます。

しかし、かかわりが少なければ社会からの孤立感や孤独感が増してしまいます。加えて、価値観をアップデートできる機会が減り、視野が狭くなるおそれがあります。長期的に見れば、自己成長の機会を逃すことにもなりかねません。

ほかの人とのかかわりを多くもつと、新たな視点や価値観の発見にもつながります。新たな視点や価値観は、豊かで充実した人生を送るための大切な糧になります。

楽しいと思える趣味ややりがいを感じる行いがないという点も、人生に無気力さやつまらなさを感じる方によくある共通部分です。

趣味ややりがいを感じる行いがなければ、代わり映えのない日常をこなすだけの日々になってしまいます。何をしても楽しみを感じにくくなるだけでなく、心の柔軟さを失い、ストレスが蓄積しやすくなります。結果として人生に対する意欲や活力が低下し、無気力を感じてしまいます。

反対に、熱中できる趣味ややりがいを感じる行いがあれば、日常生活に楽しみや達成感をもたらしてくれたり、新たな活力が生じたります。たとえ憂鬱な日が続き、モチベーションが低下する日があったとしても、人生全体の積極性が失われることがほとんどなくなります。

このように、趣味ややりがいを感じる行いは自分自身の可能性を広げるだけでなく、人生をより充実させるための重要な要素です。また、人生に対する無気力さやつまらなさから脱却する手助けになります。

寝室で気落ちしている女性

「自分の人生に対する無気力を抱えており、そこから脱出したい」と考えている方は、深層の自分、いわば自分だけにしか知り得ない真の自分を見つめ直した上で、本当にやりたいことを見つける必要があります。

ここからは、無気力な人生から脱出する具体的な方法や心構えを紹介します。

人生に対する無気力やつまらなさを感じている方は、真の自分にとっての大切なことや望み・目標を見失っている可能性があります。無気力な人生から脱出するためには、「自分が心から望んでいるものは何か」をまず明確にしなければなりません。

自分自身を深く知るためにも、自分が心から望む「やりたいこと・なりたい姿」を考え、ノートに書き留めてみましょう。このとき、「自分には無理かもしれない」「周りの人たちからダメ出しをくらうかもしれない」というような知らず知らずのうちに自分で創り出しているマインドブロックを取り払うことが大切です。

誰にも言えなかった真の自分の内なる思いと直面すれば、自分が本当に望んでいたものを知り、立てるべき目標を発見できるようになりますし、人生の意味についての新たな洞察が得られることもあります

単純に「自分の望みは何か」を考えるだけではなかなか答えが浮かばない場合や、どうしても無意識のマインドブロックが邪魔をする場合は、一度「瞑想」を行ってみるのも一案です。心身へのリフレッシュ効果が期待できる瞑想は、自分自身を見つめ直すための方法としても効果的です

瞑想をするときは、メリハリをつけることがポイントです。最初のうちは1回5分程度、慣れてきたらだんだん時間を伸ばし30分程度にしてみるなど、あらかじめ時間を設定しておきましょう。ひとりになれる、お気に入りの場所で、筆記用具とメモ帳を手元に用意して行います。

瞑想を行うときには、「清々しく貴い」という心の感覚を大切にしてください。

自分を見つめ直すという目的で瞑想をするときは、バラ十字会に伝えられている2段階に分けた瞑想を行うことがおすすめです。

  • 自分とは何でしょうか。どのような要素でできているでしょうか。ここでは、体、思考、感情、心の奥(真の自己)と4つの要素に分類してみましょう。   前半は「自分の体は何を望んでいるか」「自分の思考は何を望んでいるか」「自分の感情は何を望んでいるか」「自分の心の奥は何を望んでいるか」という4つの問いについて、この順番で徹底的に考えます。それを10分間、行ってみましょう。
  • 瞑想の後半では、考えることを止めて、何かを待ち受けるようにします。心に何かが浮かんできたら、すかさずメモをして、また待ち受けることを続けます。それを5分ほど続けてみてください。

つまらない人生から脱却して日々に楽しさを見出すためには、興味が湧いたら即行動に移すことが大切です。

人生に無気力やつまらなさを感じるのは、目標や趣味などの「やりたいこと」がない、または少ないことが原因となります。そして、やりたいことが見つからないのは、行動に移す前に無意識にブレーキをかけてしまっていることが原因の場合があります

ブレーキをかけてしまう理由はさまざまですが、「もしダメだったらどうしよう」「この行動は本当によい結果をもたらすのか」などと深く考えてしまうのが主なきっかけと言えるでしょう。

少しでも興味関心をもったものには、起きていない問題に対して不安を持つ前に、なるべく早い段階で行動に移すことが大切です。また、万が一理想通りの結果にならなかった場合でも、自分の失敗を責めるのではなく、「失敗を知った」「この出来事を成長の糧にしよう」と前向きに考えましょう。

無気力な人生から脱出するための方法として、新しいことへのチャレンジも極めて有効です。新しい事柄にチャレンジすると視野が広がり、人生に新たな刺激が与えられます。

また、挑戦を通じて得られる達成感や自己成長は、無気力さを打破して前向きなエネルギーをもたらします。挑戦の結果がたとえ失敗に終わっても、未知の世界で得た発見は自分自身の成長につながるでしょう。「やった後悔」が「やらなかった後悔」を上回ることはほとんどないと言っても過言ではありません。

新しいことにチャレンジするという経験は、日常に刺激を与えて人生をより豊かにするための大切な一歩と言えます。

公園を元気に走っている女の子

人生に無気力さやつまらなさを感じてしまう原因には、「マイナス思考の癖」「日々の刺激のなさ」「人生の目標のなさ」などが挙げられます。無気力な人生から脱出するためには、まず無気力さが生じる原因と真の自分が心から望んでいるものを、たとえば2段階の瞑想によって明確にすることが有効です。

その上で、興味が湧いたものにはすぐ行動に移すこと、たとえ未知の世界でも新しいことにチャレンジすることも欠かせません。こうした行動によって新しい楽しみや発見が得られ、人生に対する前向きなエネルギーがもたらされます。

体験教材を無料で進呈中!
バラ十字会の神秘学通信講座を
1ヵ月間体験できます

無料でお読みいただける3冊の教本には以下の内容が含まれています

当会の通信講座の教材
第1号

第1号:内面の進歩を加速する神秘学とは、人生の神秘を実感する5つの実習
第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について

無料体験のご案内