以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

内的な自己という聖域
Sanctuary of Self
ラルフ・M・ルイス
バラ十字会世界総本部元代表
By Ralph M Lewis

神秘学の観点から見ると、静寂の状態に入るということは、ほとんどの場合、宇宙と交流することを意味しませんし、意識を今とは別の領域に待避させることでもありません。静寂の状態に入るとは、自分が関与している最も重要な事柄を除く他のすべての現実から自分自身を解放することです。つまり、ある一つの重要な要素を対象にして強く集中することです。言い換えると、静寂の状態に入るとは、精神的な世界をひとつ創造することであり、おそらくその数分の間は、自己と目前の問題以外には何も存在しなくなります。
静寂の中に入ることができると、自分の周囲の事柄を意識せずにいられますし、一方で理性という客観的意識の能力を、その問題に適用することができます。理性という〈創造主/神〉からの贈り物や、生まれたときに与えられた他の精神の働きを、まず働かせるということを怠るならば、普遍的精神に何かをしてほしいと訴えたり、助けを乞うために宇宙の静寂に入ったりするのに自分は値しないと、真の神秘家は感じます。
静寂という神秘学の原理は、ソウル(soul:魂)が、「体の耳を使わずに何かを聞く」のを許すということです。それはまた、自分のソウルが、口を使わずに自分に話しかけるのを許すこと、つまり内的な自己が、自分と親しく交流するのを受け入れるということです。ですから、静寂の状態に入るということは、体の耳では聞こえないことを聞くために、そして、表面的な自己を通して話すのではなくソウルを通して話すために、あなたの意志を宇宙精神に完全に従わせることにあたります。
※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。
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