勝ち抜きジャンケン大会

山下 勝悦
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。
そろそろ電池の交換が必要になって来たかな……?
直径が約15センチのアナログ表示の電気時計のことです。
ちょっとした勘違い(?)が縁となり平成8年の夏に我が家にやって来た『モノ』なのです。
さて、それでは時を平成8年の夏に遡りましょう。
「8月○日に当銀行主催にてビアガーデンの開催を予定しております。当銀行と御取引のある方々にご案内を差し上げております。ご参加を願えますでしょうか?」といった案内が入りました。
私は平成7年の秋からアルコールを受け付けない身体になっちまっていましたから、ていねいにお断わりしました。
すると「焼き鳥が食べ放題、ビール・ウーロン茶・ジュース等が飲み放題でございます」と。
即、「参加しま〜す!!」となりました(笑)。

さて当日です。場所は山際の公園です、近所迷惑を気にする必要はありません。盛大なカラオケ大会が始まりました(笑)。
私は唄うのは苦手ですので(楽器では唄いますが……)ウーロン茶を飲みながらノンビリと焼き鳥を食べていました。
すると司会者が「宴もたけなわではございますが、これからジャンケン大会を行いたいと思います。当銀行のカウンター嬢と皆様方とのジャンケン勝負でございます。勝った方とあいこの方が勝ち残るといったルールで進めさせていただきます。優勝者と2位・3位の方には豪華賞品が準備されております。全員参加でお願いします」と。
私は乗り気ではなかったのですが参加することにしました。
結果は二戦目で敗退。
さあ、これでゆっくりできる。
私はウーロン茶を飲みながら焼き鳥を食べてジャンケン大会の行方を眺めていました。
ところが、このカウンター嬢たるや中々の勝負師でした(笑)。
短時間の間に敗退者が続出するという主催者側としては想定外の展開となってしまいました。
これではゲームにならんと判断した司会者「思ったよりゲームの進行が速くなっています。ということで敗者復活戦を行いたいと思います。敗退なされた方々の再度の参加をお願いいたします」と。

次の瞬間、私の身体内に欲が湧き上がってきました(笑)。
その時に思い出しました。「ジャンケン必勝法」というのを。
ジャンケンの相手に自分の意識を同調させ額を凝視すると相手の出そうとしている「手」が見える、というのです。
ジャンケンは一瞬の勝負です。そうはうまく行くとは思えませんでした。ところが、当のカウンター嬢はゆっくりとジャーン・ケーン・ポンとやってくれています。これはいけるかもしれないと思いました。まずは一回目、やったぁ~見えました。カウンター嬢の額に出そうとしているだろうと思える「手」が見えました。確か「グー」だったように記憶しています。ならば私は「パー」を出せば勝てるはずです。
結果は……大成功でした。
その後は連戦連勝。ついに私を含めて勝ち残りが三人となりました、完全優勝は目前です。
司会者の「いよいよです!!」の声の後に「ジャーン・ケーン・ポン」やった〜!! 私の完全勝利です。
ところが、司会者が何を勘違いしたのか「はい勝負ありました『あいこ』となりましたので○△さんの優勝で〜す!!」。
司会者の近くに居た方が優勝者となってしまいました。
冗談じゃない、勝ちはこっちです、私の完璧勝利です。
そのとき、よっぽど抗議しようかとも思いました。
でも、酒の席でのゲームです。事を荒立てるのはよそう。引き下がることにしました。
続いて賞品の授与です。
すると、優勝の賞品は横幅が30〜40センチ(もっとあったかな?)はあろうかとも思われる大きな置き時計でした。

次に準優勝となった私ら二人の賞品は前述の直径15センチほどの時計でした。
どうにも納得できずに帰宅。
家に帰るなりカミさんと母に事の次第を話し「どうにも納得できない……」と愚痴をこぼしました。
すると二人とも「こっちの時計の方が絶対に良い〜!!」と言うのです。
そこで私が「どうして?」と問うと。
「横幅が40センチもある大きな置き時計を、この狭い我が家のどこに置く」。
なるほど……納得しました。
あれから三十年の時が過ぎました。今でも準優勝賞品の時計はカチコチ・カチコチと律儀に正確な時を刻んでくれています。
でも私にはこの時計の音が、ときおり『カチコチ・カチコチ』ではなく、『カチ・コチ・かち・こち・勝ち・こっち』と聴こえるような時があるのですが……
これは私の幻聴でしょうか?
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執筆者プロフィール
山下 勝悦
1947年11月22日生まれ。山形県村山市在住。バラ十字会日本本部AMORC理事。 おやじバンドでの演奏と地元のお祭りをこよなく愛し、日常生活の視点から、肩ひじの張らない神秘学(mysticism:神秘哲学)の紹介を行っている。





