投稿日: 2025/09/05

今回は、ちょっと立ち入った話をさせていただきたいと思います。

唐突ですが、次のことを思い浮かべていただきたいのです。

あなたは今、ある地のカジノで、見慣れないゲームが行われているテーブルを前にしています。

さて、ここで一儲けしてやろうとまでは思わなくても、ひどい目には遭いたくないと思うならば、このテーブルではいったい何が行われているのか、どのようなルールで事が進んでいるのかを理解しようとするのは聡明かつ当然のことではないでしょうか。

もし、このことを人生の比喩だと考えると、どのようなことが言えるでしょうか。

もちろん実際には、人生は単なるゲームではなく、このような考え方には、謙虚さを欠いている部分があると思われるとしたら、そのご批判はもっともなことです。

しかしそれにもかかわらず、次の2つのことが、人生を根本から変えるために役立つという意見がおおむね妥当だということは、多くの方に同意していただけることと思います。

(1) 私たちの人生では、実際には何が進行しているのかを先入観なく把握する

(2) その背後にはどのようなルールが働いているのかを知る

今回は、このうちの(1)について考えてみたいのです。

人生の謎(イメージ)

あなたの目の前には、今、何が見えていますか。たとえば、私の目の前には、パソコンのモニターが見え、その後ろには、鉢植えの木と白板と空気清浄機が見えています。

それらは、ほんとうに見ている通りのものなのでしょうか。先入観に影響されている部分はないのでしょうか。

もし、生まれて初めて見たとしたら、つまり、鉢植えも白板も空気清浄機も知らなかったら、それらはどのように見えるのでしょうか。

さらに、もしあなたが生まれたばかりで、自分自身と他の事物の区別がつかず、遠近感も理解できないとしたら、周囲はどのように見えるのでしょうか。

話をわかりやすくするために、例を用いてご説明したいと思います。

この図をご覧ください。これは「チェッカーシャドー」と呼ばれている錯視図形です。

チェッカーシャドー錯視
チェッカーシャドー錯視、Original: Edward H. Adelson, vectorized by Pbroks13., CC BY-SA 4.0, https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0, via Wikimedia Commons

チェッカー盤の部分をご覧ください。信じられないと思われるかもしれませんが、Aという文字が書かれているマス目の色と、Bという文字が書かれているマス目の色は実は同じ色です。

最初は私も、このことがまったく信じられませんでした。しかし、下の図を見ると、本当に2つのマスが同じ色であることが分かります。

チェッカーシャドー錯視の説明
チェッカーシャドー錯視、Original by Edward H. Adelson, Copyrighted free use, via Wikimedia Commons

この錯覚が起きる原因を、お考えいただきたいのです。次のような結論に到達されるのではないでしょうか。

「影の中にある物体は色が濃く見えるという過去の経験や、チェッカー盤を見たことがあるという経験によって、実際の色を把握することが妨げられている。」

また、このことは錯覚ではないと考えることもできます。

つまり、もしこの絵が、実際の光景だとしたら、チェッカー盤の明るい色のマス目が、影の中にあるために、たまたま暗いマス目と、結果として同じ明るさに見えているという解釈が正しいからです。

一方で、この錯視図形を色が付けられた単なる図形だと考えた場合には、私たちは、過去の経験から先入観を作り上げることによって、この図形の色を正しく知覚することが妨げられていると言うことができます。

私たちが所有している先入観は、この他にも無数にあります。「時間」もそのひとつです。

時間は、周囲の事物を解釈するために役立つ観念だと考えることも、私たちの意識が作り出している先入観だと言うこともできます。

同じことは、空間にも言えます。

先入観のない人生(イメージ)

では、このような先入観をすべて排除することができたとしたら、周囲の事物はいったいどのように見えるのでしょうか。

このことを実現した人は、あらゆる時代に、東洋にも西洋にも多数いました。そして、熱意をこめて、その体験について語っています。

時間が存在しないのですから、すべては静止し永遠の存在になります。空間が存在しないのですから、自己と宇宙は一体になります。

このような経験は、いわゆる「神秘体験」と呼ばれているできごとの一種です。

そして、神秘体験は我を忘れるほど深い感動に満ちた体験であり、しかも自身の人生を大きく改善するためのインスピレーションとパワーに満ちています。

一体どのような体験なのか、そこから何が得られるのかを、この機会に、ぜひ想像してみてください。

神秘体験(イメージ)

当会の提供している「神秘学通信講座」は、人生には実際には何が起こっているか、そこにはどのような法則が働いているかを、受講者自身発見してもらうためのヒントを提供することを目的としています。

時間と空間と人間の心の構造は、学習の最初に取り組む初心者課程の「STEP1」、神秘体験とは何か、どのようにしたら得られるのかということは「STEP4」で扱われるテーマになっています。

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執筆者プロフィール

本庄 敦

本庄 敦

1960年6月17日生まれ。バラ十字会AMORC日本本部代表。東京大学教養学部卒。
スピリチュアリティに関する科学的な情報の発信と神秘学(mysticism:神秘哲学)の普及に尽力している。
詳しいプロフィールはこちら:https://www.amorc.jp/profile/

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