以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。
※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

記事:『立ち直るための5つの要素』
Five Steps to Resilience
キャサリン・オニール
By Catherine O’Neill

サイコセラピスト(心理療法士)であるエイミー・モラン(Amy Morin)の著作を何冊か読んだ私は、ある朝それに触発されて、昔からよく取り上げられているある問題について深く考え始めました。それは、世の中には成功を収めたり、逆境に耐えて、かえって飛躍をなし遂げたりする人がいる一方、同じような状況のもとでも、物事をうまく運ぶことがとても不得意な人がいるのはなぜかという問題です。私たちは誰もが挫折を経験し敗北に直面するときがあります。しかし、その失敗を乗り越えることができる人と、そうでない人がいるのはなぜなのでしょうか。彼女が示す答えの一部をここでご紹介しましょう。
1.立ち直りの早い人は、周囲の状況がどれほど悪くても、さらに悪い状況というものが常に存在するということを理解しています。そして、自身の最初の試みがうまくいかなかった場合にも動揺することなく、むしろ挑戦するチャンスが与えられたことに感謝します。また、失敗の多くは、中長期的に見れば、おそらく大したことではないということに思い至ります。
このような人は、健康がひどく損なわれていない限り、立ち上がって自身の旅を続けます。いかなる痛ましい状況に置かれても、そこに何らかの良い面を見いだそうする人たちは、自身の意志力によって常に心を奮い立たせ、前向きな気持ちを保ち、これまでと同じように建設的な行動を続けます。たとえものごとが望み通りに運ばないことが繰り返し起こったとしても、この態度は変わりません。
2.立ち直りの早い人は、学ぶことができる教訓を探します。失敗の言い訳をするのではなく、一歩踏み出して、不利な状況のひとつひとつから教訓を得ます。怒りや悲しみや沈んだ気分に打ち負かされそうな時には、自ら気力を充実させるようにし、客観的な第三者としての視点から、自身を論理的かつ理性的に見るように努めます。
このような人は、失敗のたびにそれを良い機会としてとらえ、そこから学ぶことのできるスキルや考え方や教訓を明らかにします。失敗を、現在の能力を超えて背伸びをしてしまったしるしであると考えます。重量挙げの選手が自身の限界を超える重量を持ち上げたとしたら、その人の筋肉は裂けてしまいます。同様に、私たちにも限界があり、それをよく知っておかなければなりません。立ち直りの早い人は、ひとつひとつのつまずきは、自身にとって無理のない範囲から踏み出してしまった明らかな証拠だということを承知しています。そして、つまずいた瞬間に、無理をしたという事実を認めることができる能力は、自己の成長にとって欠かすことのできない要素です。

3.立ち直りの早い人は、自分の生活が最もうまく進んでいくのは、どのような条件においてであるかを知っています。同時に、ここが極めて重要な点ですが、彼らは、何が自分の弱点であり、どこに自分の限界があるのかを知り、それに配慮することを重視します。彼らはまた、自身に弱点があるのを認めることを恐れず、弱点を見つけるための機会として失敗を用います。そして、過ちを隠すのではなく、より優れた自分になるための方策を練り上げるのに役立つ取り組みを行ないます。
4.立ち直りの早い人は、自分には本来、さまざまな能力があることを承知しています。そして、それらの能力に気づき、伸ばすための機会として失敗を役立てます。それは、過去の困難な時期に活用した能力を思い起こすことを意味している場合もあれば、現在の状態にたどり着くための一助となった能力に気づくことを意味する場合もありますが、いずれの場合も、自分にあるさまざまな能力について知るのです。彼らは、自分の能力に気づいたとしても傲慢になることはありません。自分は何を上手に行うことができるのかということを謙虚に客観的に知り、その能力は弱点を克服することに活かされます。
5.立ち直りの早い人は、より優れた自分になるための計画を立てます。失敗を終わりとみなすのではなく、それは単なる始まりだと考えます。仕事や課題をなし遂げようとする試みが、望んでいたような成果をもたらさなかった場合は、一旦立ち止まって、次はその件にどのように取り組んだら良いのかを考えます。彼らの自尊心は、それまでの成果に左右されることはなく、また、どのような状況においても真の動機から逸れてしまうことがありません。そして、最高の結果が得られなかった場合にも、自分のことを好ましく感じるすべを学びます。このような人は自身を信頼しているので、失敗が繰り返されても粘り強く立ち向かうことができます。立ち直る力が、最終的には勝利をもたらしてくれることを、彼ら自身が知っているからです。
たゆまず励むことによって、はるかに強い人間へと成長するチャンスとして、挫折を用いることを学ぶことができます。
※上記の文章は、バラ十字会が会員の方々に年に4回ご提供している神秘・科学・芸術に関する雑誌「バラのこころ」の記事のひとつです。バラ十字会の公式メールマガジン「神秘学が伝える人生を変えるヒント」の購読をこちらから登録すると、この雑誌のPDFファイルを年に4回入手することができます。
体験教材を無料で進呈中!
バラ十字会の神秘学通信講座を
オンラインで1ヵ月間
体験できます
無料でお読みいただける3冊の教本には以下の内容が含まれています

第1号:内面の進歩を加速する神秘学とは、人生の神秘を実感する5つの実習
第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について





