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いちばん尊い記憶

2014年6月6日


 

バラ十字会日本本部の本庄です。こんにちは。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

一昨日は、日本で最も暑かったのは北海道だったそうです。地球温暖化と関連する異常気象でしょうか。東京板橋も、気温が上がり蒸し蒸しとした日でした。このような時期は体調の管理がむずかしいですね。お気をつけください。

 

私ごとですが、WOWOWの放送で映画「三丁目の夕日」の予告をちらっと見たせいだと思いますが、1970年代の初めに、自分が小学生だったころのあるできごとを思い出しました。

それは、今は亡き父が子供向けの百科事典を買ってくれたことです。

その当時父は、さまざまな事業に手を出していましたが、どれもうまくいかず、我が家はずいぶんと貧乏をしていました。

多忙のため、家で子供の相手をすることもほとんどできず、旅行に連れて行ったりすることもできない父が、せめてもと思い、無理をして買ってくれた事典だったように思います。

 

甘やかされて育った自分に、そのような事情にまではっきりと思いいたるほどの洞察力は当時ありませんでしたが、それでも、そこはかとなく父の思いを感じていたのか、あるいは好奇心が人一倍強かったせいか、

特にお気に入りの動物の巻などを、ランドセルに入らなかったので手提げ袋に入れて学校に持っていき、休み時間でも家でも、読みふけった記憶があります。

 

まわりから見れば、ずいぶんと変な子供だったことと思います。

 

そしてその事典には音楽の巻があり、クラシック音楽が収録された、オレンジ色の半透明のソノシートが数枚、付録としてついていました。

今ではソノシートという言葉を知らない方もいらっしゃることと思います。

薄くて柔らかいビニール製の安価なレコード盤です。

 

このレコードが、自分とクラシックの初めての出会いだったように思います。

そしてその中で、今でも忘れることのできないのが、バッハのパイプオルガン用の名曲「トッカータとフーガ」です。

バッハの肖像画

こんな宗教くさい、しかも短調の曲を、とりつかれるように好きになってしまうところも、やはり何というか、少し変な子供ですね。

 

そのレコードはすりきれるまで聴きました。

この曲は、私に特別な感情を呼び起こします。感情を言葉で正確に言い表すのは、むずかしいことですが、尊くすがすがしい、心の深い部分が目覚めるような、背筋を正されるような、そんな感じです。

 

あなたにとって、心の奥底にすがすがしい、尊い思いを、最も良く引き起こしてくれる対象は何でしょうか

 

人によってそれぞれだと思いますが、旅行をした際に出会った壮大な自然風景とかではないでしょうか。あるいは、グラビアとか実地で見たりしたことのある絵画とか彫像でしょうか。

また私と同じように、ある音楽の曲である方も多いことと思います。

尊敬する過去の偉人の姿やエピソードだという方もいらっしゃることでしょう。

変わったところでは、数学や物理学を研究されている方の中には、ある法則や定理を表している美しい数式の場合もあるのではないでしょうか。

 

いずれにせよ、このようなすがすがしい尊い思いを呼び起こしてくれる対象や記憶は、その人の心にとって特別に有益なものであることが、神秘学で知られています。

 

PHM08_0843

 

このブログで折々に紹介している神秘学は、人の心のしくみについて細かい分析を行なっています。

長くなりすぎてしまうので、ここで詳しいメカニズムをご説明することはできないのですが、尊い、すがすがしいというような感情を呼び起こしてくれる対象や記憶は、誰の心の中にも存在する創造性、直観が働き始めるためのきっかけとなることができます

 

このことを実感するために、あなたのご都合のよいときに、次のような実習を行なってみてください。

何も特別な品物を用意することなく、短時間で気軽にできます。

 

具体的には、このようにします。

 

まず、誰にも邪魔されることのない時間を確保して、ひとりっきりになれる場所に行きます。そして、グラスに一杯ほどの水を飲んだ後、椅子に座ってリラックスします。そして、7~8回ほど深呼吸をします(心臓や呼吸器に不調がある方は、医師に相談されてから行なってください)。

そして、自分にとって、最も尊くすがすがしく感じられる記憶を心の中に思い浮かべます。

たとえば、それが自然の風景だったとしましょう。その風景の中に実際に自分がいるかのように生き生きと思い浮かべてください。

しかし、風景などのイメージを心の中に明確に思い浮かべることには、人によって得意、不得意があります。

細部まで鮮明なイメージを思い浮かべることができれば、それに越したことはないのですが、それよりも大切なことは、尊くすがすがしいという感じが自分にはっきりと感じられるということです

そして、リラックスしたまま、まるでその光景と感情と自分がひとつになるようにして、その状態を5分ほど保ってください。

そして、この集中を終わらせて日常に戻ってきます。

 

同じことは、音楽でも、ある人物の姿や、絵画、彫像、建物などでもできます。

 

実際に行なってみると分かりますが、この集中は、とても心地よく感じられます。

もし、この実習を行なわれる前に、何らかの理由で心理的な疲れを感じていたとしたら、それがかなり改善されていることにお気づきになることでしょう。

しかし、効果はそれだけではありません。私たちは、芸術家や科学者や受験生ではなくても、直観や創造力を日々発揮することで、さまざまな効果を得ることができます。

この集中を行なっている最中や、あるいはその数時間後に、お仕事で難しい状況を乗り越えるための新しい発想や、ご近所や職場でのおつきあいで人間関係を改善するためのひらめきなど、要するに、今まさに必要としている何らかのヒントが得られることが、よくあるのです

 

それは、この集中がきっかけとして働き、通常はあまり使われていない私たちの心の深い部分を目覚めさせてくれるためです。

論より証拠です。ぜひ、何回か試してみてください。

 

今回のブログの内容はいかがでしたでしょうか。少しでもあなたのご参考になる点があったとしたら、とても嬉しく思います。

それでは、また。

 

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