マイナス思考との闘い

※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

つい先日のできごとです。
何がきっかけとなったのか、私自身にもまったく分らないのですが、数十年前のちょっと辛かった思い出が次々と意識の表面に浮かび上がってきました。
記憶が甦ってきたことには別に問題はないのですが、ちょっと厄介なことに……。
実は甦ってきた記憶に対して、自分の頭ん中で意識が暴走し始めたのです。

以下、そのときの状況です。
甦った記憶に対して「あの時は○○と言わずに△△と言えば良かったのだ。いや、あれはあれで良かったのだ。いや違う、全く違う言い方も有ったはずだ」とか「あの時はああすれば良かった、こうすれば良かったのだ!!」と自分自身に対して腹を立てたのです。
今となってはどうしょうもない、全く役に立たない考えが頭の中でぐるぐると回り始めたのです。
俗に言う「マイナス思考」が頭の中を支配し始めたのです。
しばくすると、またもや別の思い出が引きずり出されてきました。
今度は「あの時、もう少し努力していたならば、あの時、もうちょっと我慢していたならば、そうすれば今とは違う人生となっていたはずだ!!」等々。
次に、マイナス思考は形を変えて更にエスカレート。
「“あの時”は親と大げんかをやらかしてでも全く違った別の人生を歩む、といった選択肢もあったのでは?」等といった、ちょっと危ない考え(思いつき?)まで浮かんできました。
ここまで来ると、もはやブレーキの壊れた車が高速道路を走行しているようなモノです。
これでは身体も精神も壊れてしまうのでは? いや違う、もう壊れ始めているのでは?と不安に思えてきました。
それでも何とか気を取り直し冷静になって考えてみました。
過去の出来事があって現在の自分が存在しているわけです。もし過去のどこかで違う判断、あるいは違う行動を起こしていたならば、今の私の人生は全く違ったモノとなっていたはずです。
だとすれば、どの様な人生となっていたでしょうか? 第一に考えられることは、今の自分はバラ十字会員ではなかっただろうということです。バンド活動も地元の祭りへの参加もどうなっていたでしょうか……
ということで、理屈では納得することができたのですが、精神状態の方が納得してくれません。
何とか、このマイナス思考を消し去ろうと努力するのですが、なかなかうまく行きません。
その時、ふと気づきました。
客観的に考えてみますと自分自身と闘っている訳ですよね。
そこで「とにかく落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせ、身体中の力を抜いて目を閉じてみました。
すると次の瞬間、頭の中に白く濁った温泉の湯の映像が浮かび上がってきました。
ひらめきました「これは使える!!」と。

私の住んでいる山形県はすべての市町村に公営の温泉施設が存在します。最近はちょっとご無沙汰していますが、仕事をしていた頃は良く日帰りで各地の温泉施設に通っていました。
そこで、あの時に温泉にどっぷりと浸かってつぶやいた「あ〜極楽・極楽」のプラス思考(?)を頭の中のマイナス思考にぶっつけてみました。
それから間もなく、それほどの時間も必要とせずにマイナス思考を追い出すことに成功しました。
「やった〜成功!!」でした。
ところで、自分の頭ん中で何があったんでしょうね?
あれほどまでに自分自身に腹を立てたことって今まで記憶がないんです。今になって考えてみますと、ある意味、良いストレス解消になった……のかも?
今後も同じ様な精神状態に落ち入ることが起きたならば、この次はどんな“手”で闘おうか……
今のうちから考えています。
「さあ〜いつでも来い!!」
とは言っても、あの体験はもう二度とごめんですね……(笑)。

温泉施設の件で楽しい話を思い出しました。
ある公共の温泉施設に行った時のことです。脱衣所の中を二歳位の女の子が床に置かれた脱衣籠の間をおぼつかない足取りであちこち歩き廻っていました。
すると突然に足を滑らせて脱衣籠の中にお尻からストンと入ってしまいました。
すかさず私が「ほら、大丈夫かい? お風呂に入る前に籠に入っちゃったね(笑)」と言って籠から出してあげました。
すると周りにいたお年寄り連が思いっ切りの笑顔で「あっはっは〜!!」。大笑いの場となりました。


下記は、山下さんの前回の記事です。まだお読みでない方は、こちらもどうぞ。
関連記事:『掬水月在手という言葉について』
こちらは、当会の季刊雑誌『ばらのこころ』の一記事です。
関連記事:『懐疑主義とポジティブシンキング』
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第2号:人間にある2つの性質とバラ十字の象徴、あなたに伝えられる知識はどのように蓄積されたか
第3号:学習の4つの課程とその詳細な内容、古代の神秘学派、当会の研究陣について
執筆者プロフィール
山下 勝悦
1947年11月22日生まれ。山形県村山市在住。バラ十字会日本本部AMORC理事。 おやじバンドでの演奏と地元のお祭りをこよなく愛し、日常生活の視点から、肩ひじの張らない神秘学(mysticism:神秘哲学)の紹介を行っている。





