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コミュニケーションについて

2018年6月15日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

東京板橋は本格的に梅雨です。特に今日は、朝からずっと雨が続いていて肌寒いほどです。

 

いかがお過ごしでしょうか。

 

 

私たちの事務所のすぐ近くには旧中山道が走っていて、仲宿という商店街になっています。一日中、多くの歩行者と自転車と軽自動車が行き交っています。

最近ではその中に、スマートフォンなどのイヤホーンで耳をふさいでいる人が多くいます。

周囲の音が聞こえないため、これらの人が危うく交通事故を起こしそうになっている場面を何回か見たことがあります。

 

当会のフランス本部の代表が、最近のコミュニケーション事情について書いた文章でこのことを取り上げています。

以下に、この文章の翻訳を紹介させていただきます。

 

▽ ▽ ▽

 

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサンのブログ

記事「コミュニケーションについて」

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

Serge Toussaint

 

最近、コミュニケーションに関して多くのことが語られています。

文字通りの意味ではコミュニケーションは伝達、つまり情報を交換することを目的に行われます。しかし現在ではコミュニケーションの目的が、できるだけ多数の人の注目を集めることである場合も多くなっています。

この傾向は、伝統的なメディア(雑誌、ラジオ、テレビ)にもインターネットにも見られ、その結果、大きな混乱が生じています。事実と虚偽、情報収集と情報中毒、コミュニケーションと宣伝を区別することが、必ずしも簡単ではなくなっているからです。

目利きの人たち、特にジャーナリストたちでさえ、これらの境界線があいまいであるため、ものごとを見抜くのに困難を感じています。

情報端末機器を手にした外国人の若い男女

 

一部のテレビ番組で同じ“情報”が一日中繰り返されていることによく表れていますが、人間の活動のほとんどすべての分野で、あらゆる手段を用いてコミュニケーションが間断なく行われています。

そして、伝えられている内容が興味深いものであっても、そうでなくても、役立つものであってもなくても、根拠があってもなくても、確認がされていてもいなくても、地球上のある部分から他の部分に瞬時に伝えられるような“コミュニケーション手段”の助けを借りて、できるだけ多くの人が情報に触れるようにされています。

その結果、コミュニケーションに関して技術的な制約はほとんどなくなり、ある人が個人として自分に制約を課さない限り、ほとんど限界なく情報が伝達されるようになりました。

 

インターネットなどのさまざまな手段で、私たちはますます頻繁に他人とコミュニケーションを取るようになった一方、家族や近所の人たちや、電車や地下鉄や飛行機でたまたま隣に座った人と会話を交わす時間は、ますます減っています。

家族と食事をしていても、同じテーブルを囲んでいる人ではなくSNS上の受信や発信に気を取られている多くの人がいるのに、あなたもお気づきのことと思います。

食卓の団らん

 

路上でも、スマートフォンやタブレット端末のイヤホーンを着けている人や、画面をちらちらと見ながら歩いている人の、何と多いことでしょうか。事故を避けるために、“スマホ中毒者”専用の通路さえ作られています。しかしそれは、賢明な対策なのでしょうか。

このような“コミュニケーション”の行き過ぎによって、次は何が起こるのでしょうか。

 

 

極めて気がかりなもう一つの点は、インターネットによって匿名のコミュニケーションができるようになったことです。このことが、安易な悪口、中傷に道を開きました。

いわれなく名誉を毀損された人が、それに反論して打ち勝つことは、従来のメディアにおいてさえかなり困難になっていますが、インターネット上ではそのようなことはほぼ不可能です。

この分野におけるテクノロジーの進歩は、人間の良心や法律の進歩よりも速い勢いで進んでいるようです。さらに、さまざまな国で活動している、悪事を行うことを何とも思わない人たちが作った多くのサイトが、事態をさらに悪化させています。

インターネット利用者のすべてに、自身の責任に向き合うことを強いる国際的な法律の枠組みは、いつになったらできるのでしょうか。もちろん、規制よりもすべての人が高い倫理感を持つことが理想ですが、そのようなことは空想的な理想社会でしか実現しないことでしょう。

 

次のようなことわざがあります。「何かを口に出そうと思ったとき、それが沈黙より美しくなければ、やめておきなさい」。少し言い換えて、つぎのように付け加えることもできます。「何かを書こうと思ったとき、それが真に興味深いものであり、事実に沿っているのでなければ、やめておきなさい」。

コミュニケーションにおいて、私たちはこの理想から遠く隔たっています。

私たちが知恵と節度を示すことができるようになり、インターネットやスマートフォンなどを通した意見の交換が、調和に満ちた、有益で建設的なものになる日が訪れることを、私は心から願っています。

 

 

バラ十字会AMORCフランス本部代表
セルジュ・ツーサン

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

本稿はそのブログからの一記事。

 

△ △ △

 

再び本庄です。

高校生ぐらいの年ごろの人たちが、ファストフードの店でテーブルを囲んで、ひとこともしゃべらずにスマートフォンを操作しているのを、ときおり見ることがあります。

余計なおせっかいかもしれませんが、彼らは本当に楽しいのでしょうか。

 

間違っているかもしれませんが私は、社会の危機なのではとさえ感じることがあります。

皆さんは、どのようにお考えになるでしょうか。

 

では、今日はこの辺で。

また、お付き合いください。

 

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