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子供時代について

2019年12月27日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

いよいよ年の瀬が押し迫ってきました。

いかがお過ごしでしょうか。

 

今日ご紹介したいのは、当会のフランス代表が自身の人気のブログに、先週末に書いた『子供時代について』という記事です。

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『子供時代について』

“A propos de l’enfance”

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

バラ十字会AMORCフランス語圏本部代表セルジュ・ツーサン

 

あたりまえのことですが、少し以前、あるいはかなり以前には、私たちの誰もが子供でした。そして、それぞれの国、地域、文化や家庭環境で、社会的、政治的、経済的にさまざまに異なる状況において暮らしていました。

人生のこの時期のさまざまな記憶を私たちの誰もが持っています。その一部は楽しい思い出で、懐かしく回想することができるでしょうし、辛い思い出もあり、それが心に浮かんだ時には痛みを感じることでしょう。

そして、このような思い出を忘れてしまうような病気にいつか侵されない限り、それらが良いものであっても悪いものであっても、人生の最後の瞬間まで、あるいはもしかしたらそれを超えて、思い出は自身とともにあり続けます。

誰もが自分の子供時代や思春期の影響を受け継いでいて、その後に年月が経ち大人になったとしても、この遺産がその人に大きな影響を与えています。

おもちゃで遊ぶ保育園児

 

理想的な子供時代というものが存在するでしょうか。この問いによって、私たちはユートピアという事柄について考えるように促されます。

子供にとって極めて重要なことは、両親のような養育の義務を負っている人たちから愛されることです。子供にあなたの愛を日々伝えることは、子供の感情の発達のために極めて重要です。

しかし、子供に示され与えられるこのような愛が、しつけの悪さや甘やかしに変わってしまってはなりません。もしそのようなことになれば、その子は、後に社会で適切に生きていくための基礎を確立することができなくなるからです。

禁止されていることや義務とされていることを教え、行動のルールを伝えるために、「いいえ」という言葉を子供に向けて上手に用いる方法を知っていることは極めて重要なことであり、それによって子供は、自分と他の子供に共通するルールとして、行って良いこととそうでないことを理解します。

人生の全般には、さまざまな義務と権利があるということを幼い頃から知っていることは、子供にとって大切なことです。

海を見ている麦わら帽の女の子

 

17世紀の有名なバラ十字会員であったコメニウス(Comenius)は、「ユネスコ精神の父」と呼ばれていますが、『普遍的教育』という本の中で、子供の道徳心と知性を高いレベルに導くために必要なことは、教育と訓練の2つだと書いています。

教育は主に親の責任であり、子供に精神的、倫理的な価値観(モラル)を育むことにあたります。訓練は主に教師の仕事であり、その目的は知識と技能を身につけさせることです。

教育と訓練の2つは、子供に自己実現の機会を与えるために欠かすことができません。自己実現には、職業で成功することだけではなく、幸せな人生を送ることも含まれます。

子供時代に愛され、教育され、訓練されたという良い思い出をすべての人が抱けるようにするために必要なことを行い、子供に対する責任を果たすことが、大人たちの義務です。

喜んでいる世界の子供たち

 

多くの文章で、子供時代は「純真で無垢な時代」と形容されています。そうあるべきなのでしょうが、残念なことに子供たちの大部分はそうではありません。

どれほど多くの子供が、戦争に直面したり、飢えに耐えたり、貧困生活を過ごしていることでしょうか。両親が離婚したり、家庭内に虐待や性暴力があるのを目撃したり、その被害者になったりする子供もいます。

そして、子供たちがそのような試練や犯罪から逃れるチャンスがあったとしても、暴力、ポルノグラフィー、反社会的行動、個人主義、物質偏重主義、超人間主義(訳注)などの現代社会の残虐さや異常性が、子供たちの純真さと無垢さに突きつけられます。

 

訳注:超人間主義(transhumanism):技術の力によって、人間の肉体や精神の能力を強化することで、けが、病気、老化などを克服すべきだという主張。

 

ですから、子供たちの多くは「ふさわしい時が来る前にすでに大人」になっています。また、私たち大人の大部分がある意味ではこのような傷ついた子供であり、本来持つべき、他の人に対する信頼が破壊されてしまっています。

私たち大人もかつては子供であり、そのときには、幸せと平和と友情と愛にあふれる世界を、間違いなく夢見ていたのではないでしょうか。

想像していただきたいのです。私たちのすべてが、もし子供時代に十分に愛され、教育され、訓練されるようになったとしたら、世界はどのように変わることでしょうか。

子供の小学校での学習風景

 

著者セルジュ・ツーサンについて

1956年8月3日生まれ。ノルマンディー出身。バラ十字会AMORCフランス本部代表。

多数の本と月間2万人の読者がいる人気ブログ(www.blog-rose-croix.fr)の著者であり、環境保護、動物愛護、人間尊重の精神の普及に力を尽している。

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再び本庄です。

多くの社会学者や心理学者が述べていることですが、人間個人の内面の進歩も、人間の集団としての進歩も、一定の速さで進むわけではありません。

ゆっくりと進歩した後に停滞する時期が訪れ、その最後に混乱期があり、次に、まるで建物の上の階に突然移るように飛躍するというような進み方をします。

この混乱期は、「暗黒の夜」(dark night)と呼ばれています。

 

そして、どうやら21世紀初頭の現在は、人類にとって「暗黒の夜」、つまり飛躍の直前の混乱期にあたるようなのです。

先ほどの文章でセルジュ・ツーサンは現代社会の残虐さと異常性について書いていましたが、それらは、人間の多くが救いがたいほど愚かなことを示しているわけではなく、現在が混乱期であることが大きな要因であると考えられます。

 

古代から、聡明な知恵のひとつとして言い伝えられているのですが、このような時期には、困難なことなのですが、明るい未来が訪れるという確信を持つことが大切だとされています。

 

冬至が過ぎて数日が経ちました。あと数日で2020年の新春になり、やがて自然界には芽吹きのときが訪れます。

大地から芽を吹くトマト

 

季節のこの移り変わりと同じように、人間全体の歴史にも、間もなく明るい光が取り戻されることをイメージして、それを確信することを皆さんにお願いしたいのです。

というのも、多くの人がイメージし確信した思念には現実になる傾向があるからです。

新年に初詣に行ったときには、あなた個人のお願いの後に、「人類がこの混乱期を乗り越えられますように」という祈りを付け加えていただければと思います。

 

では、今日はこのあたりで。

 

前回のセルジュ・ツーサンの記事はとても人気になり、多くの方々に読んでいただくことができました。次のURLで読むことができます。

参考記事:『宇宙の愛

 

2020年も、また、よろしくお付き合いください。

 

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