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人生を変える一番シンプルな方法(その2)

2020年2月28日


 

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

バラ十字会日本本部代表、本庄のポートレイト

 

7年ほど前に「人生を変える一番シンプルな方法」という題のブログ記事を書いたことがあります。

この記事には、人生を変える方法、つまり自身の状況を好転させるためのあるテクニックを書いたのですが、読んで実践してくださった何人もの人から感謝の言葉をいただきました。

かなり以前に書いた文章なので、しばらくそのようなことも途絶えていたのですが、つい先日、ある人から再び喜びのご報告を受け、ああそういえばそんな実習をご紹介したこともあったなと、この文章のことを思い出しました。

 

この記事の実習は、マックスウェル・マルツという人のアイディアをもとに作られているので、望ましい効果があることは決して私の手柄ではありません。

今では「自己啓発」という分野には、さまざまなものが含まれるようになってしまいましたが、マックスウェル・マルツは、潜在意識が人生に及ぼす影響を指摘し活用法を示した、自己啓発分野の草分けのひとりにあたります。

サンディエゴ大学で講演中のマックスウェル・マルツ(Unknown photographer / Public domain)

サンディエゴ大学で講演中のマックスウェル・マルツ(Unknown photographer / Public domain)

 

バラ十字会の通信講座で詳しく説明されている事柄ですが、人の潜在意識の最も重要な働きは、生理活動をコントロールすることです。

たとえば食物の消化とか、心臓の鼓動とか、ホルモンの分泌、つまり不随意活動(自分の意図でコントロールできない活動)は、潜在意識がコントロールしています。

潜在意識は、人の生命を維持し健康に保つように指示(プログラミング)されていて、一生の間、その働きを続けています。

 

そして、潜在意識には、指示されたことをそっくりそのまま忠実に行い続けるという性質があります。

 

最近では、イメージトレーニングというテクニックとして多くのスポーツ選手に潜在意識が活用されています。このテクニックでは、たとえば試合の前に、自分が最高のプレーをしているところを心の中に思い浮かべます。

スケート選手がイメージトレーニングをしているところを、あなたも目にしたことがあるのではないでしょうか。

イメージトレーニングが効果的な理由はいくつかありますが、そのひとつは、それが潜在意識に対する指示(プログラミング)になっているからです。

潜在意識は、思い浮かべた動作を指示として受け取り、そっくりそのまま実現しようとします。

水面と波紋

 

興味深いのは、言葉よりもイメージ、否定よりも肯定を用いた方が、潜在意識には指示が伝わりやすいということです。

スポーツのイメージトレーニングであれば、「この筋肉を用いて左腕をこういう風に内側に回転させながら、同時に腰をこちら側にひねって」というような言葉の指示を使うよりも、一挙にその姿をイメージにして思い浮かべた方が有効です。

また、言葉を用いて指示する場合にも、「ミスをしないようにしよう」というような言葉ではなく、「正確な動作ができる」というように、肯定的な言葉を用いる方が有効なことが知られています。

それは、潜在意識がとても古くからある意識だからです。

 

私たちの祖先にあたる生きものがまだ人間ではなかったはるか昔から、それらは、潜在意識を用いて行動をし続けてきました。

その当時には言葉もありませんでしたし、「**しない」というような論理もありませんでした。単に行動するイメージとともに行動していたのです。

潜在意識には、この当時の性質がそのまま残っているので、イメージを受け取ることを得意としています。また、感情にも強く反応します。

また、人間が言葉を使い始めてから長い歳月が流れたので、言葉による指示も受け取ることができますが、「**しない」というような否定の表現を受け取るのは苦手です。

 

さて、以前の記事「人生を変える一番シンプルな方法」で紹介した方法と同じなのですが、人生を変える方法、自身の状況を好転させる方法をご紹介します。

 

まず、紙を一枚用意します。

そして、手書きで次のリストを書き写します。パソコンやスマートフォンを用いるのではなく、必ず手で書き写してください。

決意を紙に書いている女性

 

(この文章は当会のフランス代表の以前の記事「聡明さへの呼びかけ」で紹介したものです。)

* * *

● 忍耐強くあろう。忍耐によって希望がはぐくまれ、人生の折々に自分の支持者が現れるから。

● 自分を信じよう。自分を信じることは、ものごとをなし遂げるためのよりどころであり、他の人と友情を結ぶためのよりどころだから。

● つつしみを持とう。つつしみによって極端を避けることができ、安心を得ることができるから。

● 寛大でいよう。寛大さによって心の翼を広げることができ、他の人と親しくすることができるから。

● 公平でいよう。公平であることによって心の自由を表わすことができ、内面の富を築くことができるから。

● 物惜しみをしないようにしよう。物惜しみをしないことによって、与えた人が受け取った人と幸せを分かち合えるから。

● 誠実でいよう。誠実さによって良心が保たれ、澄み切った心がもたらされるから。

● 謙虚でいよう。謙虚さによって人は育ち、他の人の尊敬を勝ち取れるから。

● 勇気を持とう。勇気は日々蓄えることができ、逆境の時に強くあることができるから。

● 非暴力を支持しよう。暴力を排除すれば心の中に平安がもたらされ、すべての生きものに平和を広げることができるから。

● 善意を持とう。善意は心を喜ばせ、魂を美しくしてくれるから。

* * *

このリストを紙に書き写したら、たとえば出勤前など、毎日時間を決めてそのリストを読み上げます。心の中で読んでも声に出して読んでも、どちらでも構いません。

しかし、心を込めて読んでください。潜在意識は感情に強く反応するからです。

そして、これらを守るために最善を尽くすことを自分に誓います。

 

この実習の成果として、自身の状況が好転したことが実感されるまでには、通常約21日間がかかります。それは、自分への誓いが潜在意識への指示として定着し、周囲に影響をおよぼすまでにかかる日数にあたります。

ですから21日間は、このテクニックがほんとうに有効であるかどうかを決めてしまうことなく、以上のご説明の通りに、ただ行い続けてみてください。

紙に書かれた決意、コーヒー、スマートフォン

 

なぜこの方法によって、人生が好転するのでしょうか。

さまざまな言葉で説明することができますが、その理由は、この世界に働いている法則と潜在意識への指示との間に、調和がもたらされるということにあります。

人の潜在意識は元々は、その人が健康で幸せで成功するようにプログラミングされています。ところが、私たちの顕在意識が潜在意識に与えている指示には、それをかき乱してしまうような、元々のプログラミングとの矛盾が含まれています。

上のリストの内容には、そのような矛盾を限りなく少なくするような効果があります。

潜在意識は、自体に与えられている指示の矛盾が解消されると、本来の役割を十分に果たせるようになります。

 

さて、実際に取り組んでいただけると、ある程度の効果を体験される方や、驚くほどの効果を体験される人がいらっしゃることと思います。

そして、その後も続けていきたいと感じることでしょう。私もそうでした。

しかし、数ヵ月続けると、さすがに飽きてきて多少マンネリになってしまいます。最善を尽くすという自分への誓いが、どうしても「ゆるい」ものになってしまいがちなのです。

ですから、そのようにお感じになったときには、手書きのリストを他のものに変えてください。

また、先ほどのリストがどうも自分の感覚に合わないとお感じの方は、他のリストを使ってみてください。

 

下記の記事には、マクスウェル・マルツが推奨したリストとベンジャミン・フランクリンが用いたリストが載っています。

参考記事:「人生を変える一番シンプルな方法

 

次の記事には、アメリカの作家であるマックス・アーマンという人の書いた「デシデラータ」という詩が含まれています。

この詩は、心温まる素晴らしい内容なのですが、「あなたへの願い」になっていますので、「**なさい」のところを「**しよう」と書き換えてリストとして用いるのが良いと思います。私も再来月から自分への誓いとして使おうと思っています。

参考記事:「デシデラータ 〜あなたへの切なる願い

 

以上、少しでもあなたのご参考になれば、嬉しく思います。

では、今日はこのあたりで。

また、よろしくお付き合いください。


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