以下の記事は、バラ十字会日本本部の季刊雑誌『バラのこころ』の記事を、インターネット上に再掲載したものです。

※ バラ十字会は、宗教や政治のいかなる組織からも独立した歴史ある会員制の哲学団体です。

区切り

泳ぐ牛のレリーフ- バラ十字古代エジプト博物館のコレクションから
Swimming Cattle Relief – RC 1724

泳ぐ牛のレリーフ
泳ぐ牛のレリーフ

エジプト古王国時代の第5王朝や第6王朝の墓には、泳ぐ牛の絵がよく見られます。この遺物は、第一中間期(第6王朝が崩壊してから、第11王朝によってエジプトが再統一されるまでの時代)のものです。この時代には、アフリカ中央部の干ばつによってナイル川の氾濫が少なく飢饉が起きたために、王朝が崩壊しました。この遺物が出土したのは、イフナシャ・エル・マディナ(Ihnasya el Madina)という都市の墓地からだと思われます。イフナシャ・エル・マディナはナイル川西岸にあった古代都市で、上エジプトの第20ノモス(nomos:古代エジプトの地方行政区画)の都であり、後に、ヘラクレオポリス・マグナ(Heracleopolis Magna)とギリシャ人に呼ばれるようになりました。現在でもアフリカの多くの地域ではそうですが、古代エジプトでも牛は富の象徴でした

石灰岩製、22×19×2.5cm、古代エジプト第一中間期(前2195-2066頃)

当会は神秘学の源流が古代エジプトにあると考え、その研究に注力しています。研究拠点のひとつ、米国カリフォルニア州サンノゼ市にあるバラ十字古代エジプト博物館は、毎年10万人以上が訪れる人気の観光スポットであり、子供向けの考古学のイベントを開催して、地元の教育にも貢献しています。

古代エジプト博物館
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