投稿日: 2022/04/15
最終更新日: 2022/08/08

こんにちは。バラ十字会の本庄です。

東京板橋では昨日から、ちょっと季節が逆戻りしたように、雨降りの寒い日が続いています。

いかがお過ごしでしょうか。

山形県に住んでいる、お祭りとジャズが趣味の私の友人から、LPレコードの思い出についての寄稿が届きました。


『忘れかけた子守唄』

バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下勝悦
バラ十字会日本本部AMORC 理事 山下 勝悦

私がまだ二十歳代の頃の事です。その頃の私はジャズばっかり聴いていました。明けても暮れても頭の中にはジャズが流れていました(笑)。

そんなあるとき、友人との会話の中で色々な音楽に関したことが話題になりました。

これは、そのときの会話の一部です。

『森山良子って歌手知ってる?』、『知らん!!』、『それじゃ、この広い野原いっぱいって歌を聞いたことは?』、『ない!!』、『おい、お前さん本当に若者か……!?』

『知らん!!』と答えたのはもちろん、私です(笑)。

その翌日、近所のレコード店に直行、森山良子さんのLPレコードを購入しました。

LPレコード・プレーヤー

それから数日後、しっかりと森山良子ファンとなっていました(笑)。

その後、しばらくはレコードの全盛時代が続いていたのですが、やがて音楽の世界はレコードからCDの時代に突入。

すると、時を同じくして長年連れ添ったレコードプレーヤーが壊れてしまいました(修理不能に)。

仕方ありません、ジャズのレコードは少しずつCDに買い替えていったのですが。その時に様々な事情が絡み合い……。森山良子さんのレコードはすべてお蔵入りとなってしまいました。

ところが最近、自分でも何を思ったのかレコードプレーヤーを購入(笑)。

昔の自分に戻ってジャズのレコードを聴きまくり始めました。

山積みになったLPレコード

ところが、昨今の世界情勢がきっかけとなり、ふと思い出した曲があり、ひさかたぶりに聴いてみることにしました。

『森山良子・カレッジ・フォーク・アルバム』というタイトルのLPレコードに収められた、なかにし礼作詞、すぎやまこういち作曲による『忘れかけた子守唄』です。

歌詞の内容を紹介しましょう。

ジョニイという名の息子を戦場に送り出した母親が、息子が戦場から帰ってきたら、子供の頃に唄ってあげた子守唄で出迎えてあげようと忘れかけた子守唄を毎日、毎日けいこするのです。ところがなかなか思い出すことができません。やがて戦いが終わり、兵士たちが帰ってきました。ところがそこにジョニイの姿はありませんでした。

やがて、兵士の群が街角に消えて行きました。

母は涙でむなしく歌いだすのです。『思い出した子守唄』を……

続いて二曲目です。

こちらは同じシリーズのNo.2に収録された谷川俊太郎作詞、武満徹作曲になる『死んだ男の残したものは』という曲です。戦争とは失うものばかりで何も残るものはない、戦争で平和を手に入れることなどはできません。

そういった戦争の悲惨さや戦争の犠牲となり命を落とした子供たちや女性たちを嘆き悲しむ内容の歌詞となっています。

三曲目は『ざわわ・ざわわ』の歌い出しで始まる寺島尚彦作詞作曲の『さとうきび畑』です。この曲はシリーズNo.2に収められています。

戦場となった沖縄の悲しみを唄った名曲です。

この歌でしたら皆さん、テレビの音楽番組等で聴かれたことがあるのではないでしょうか。

沖縄のサトウキビ畑

私がこの三曲の反戦歌と出会ったのはもう五十数年も前のことなのですが、今だかつて地球上から争いごとが絶えていません。

連日、ウクライナでの戦争の報道が絶え間なく流れています。大勢の一般の方たちが犠牲となっています。

戦争の犠牲者は一般民間人だけとは限りません、兵士たちもまた戦争の犠牲者なのです。

大義名分の存在する戦争など絶対にありません。

この文章を皆さん方が読まれる頃には、ウクライナの状況が少しでも良くなっていることを祈っています。


ふたたび本庄です。

「死んだ男の残したものは」を作詞された谷川俊太郎さんについて、インターネットで調べてみました。

ご存じのようにとても多作な詩人の方ですが、今年の一月には、子どもの自死をテーマにした絵本「ぼく」を発表されたそうです。

下記は、山下さんの前回の文章です。

記事:『夏の思い出

では、今日はこのあたりで、

また、お付き合いください。

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